帯の結び方、色いろ

   全く着付けを知らない時は、着物の着方は誰に教わろうと同じことと思っていました。
   でも違うんです〜。(><)お教室によってそれは様々。大きく違うのは帯の結び方。‘結び始めのやり方’です。

   例としてご紹介します。(^^)/




 まずは基本の手と垂れをひと結びする方法。
 お太鼓は垂れを手の上に重ねてひと結び。
 後手で結ぶ作業は骨が折れますね。私は自分で角出しを
 結ぶ時と人に変わり結びをする時以外はしませーん。
 
 次はよく行わなれる方法、手と垂れを交差し仮紐で押さえておきます。
 油断すると胴帯がゆるんできますので、要注意。
 帯にシワが出来にくいのはgoodです。長さが節約出来てその分
 たっぷり 使える点は厚みのある帯の場合良いです。







 次は交差した手と垂れをさらにねじって左右持ち替える方法。
 しっかりと締まりますし、ねじって出来たコブの部分が台となって
 枕が安定します。 少々シワは出来ますので避けたい場合は
 次からの方法をお勧めします。

  笹島寿美氏式!数あるご著書で紹介されています。
  これはコツが必要です。手を下に下げて、脇のほうへしっかり
  戻してからぐぐっと下げる、そして横へ引っ張り伸ばす。
  現在はこれとほぼ同様の結び方で伝授しております。
  クリップを使いますから、安心安定ですよ〜(^^)
  帯も痛みませんし、短い帯でも大抵は余裕です!


←こちらはクリップを使い先にお太鼓を形作ってしまう
短い帯でもちゃんと柄出しが決まるテクニックです。
よほど長い帯は胴に2巻きできますが、大抵は手の
長さを調整して折り返しますので二重にはなっても
胴にはひと巻きする格好です。締め付け感が少なく
楽ですが、コツを押さえないと胴帯がゆるみがちです
ので注意が必要です。

垂れをめくってみると…こうなっています。
袋帯も二重太鼓をクリップ使いで同じように
出来ます。






こちらも先にお太鼓部分を作り、背に付けます。

「改良枕」を利用する方法です。
上記のクリップ使用の方法と仕組みは同じ、
手順もほぼ同様です。

ふくら雀など変り結びが一人で簡単に
出来るというメリットがあります。
体の小さなお子さんや年配の方には
体への負担が少なくて楽です。


    お太鼓を作る手順はいずれも同じです。
仮紐を使って垂れをたくし上げて…

手を通して帯締めで固定。
はい出来上がり。(これは改良枕での図)


     完成してしまえば、どの方法も見分けのつかない同じような姿になりますが、お太鼓の表情には微妙な差が生じます。
     すっきり、こっつり、ふっくら、など…。     
     それぞれ長所も短所もあり、出来る人も出来ない人もいて、目の前に置かれた帯自体出来るものと出来ないものがあります(^^;
     好みで使い分け、帯に合ったやり方で良いのではないでしょうか。





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